健診で指差しがうまくできなくても、焦る必要はありません。
毎日の生活の中で、なかなか意識をしないと子どもと指差しをしてコミュニケーションを取る機会は少ないですよね。
しかし、指差しを自然に促す絵本を読むことで、子どもとのコミュニケーションがより深まります。
1歳6か月健診の「指差し」って何を見るの?
1歳半健診(1歳6ヶ月健診)では、絵カード(犬・車・バナナなど)を見せて「ワンワンどれ?」「くるまはどこかな?」と聞き、言われたものを指で示せるかをチェックします。
これは「応答の指差し」と呼ばれ、質問に答えて指で示す力を確認しています。
確認しているのは
- 言葉を理解しているか
- 大人と同じものに注意を向けられるか
- コミュニケーションの土台が育っているか
指差しの発達段階を知ろう
指差しにはいくつかの段階があります。発達には個人差があるので、この表はあくまで「目安」として参考にしてください。
| 月齢 | 指差しの種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 9ヶ月頃 | 視線追跡 | 大人が見ている方向を目で追う |
| 11ヶ月頃 | 自発の指差し | 「あれ見て!」と興味のあるものを指す |
| 1歳頃 | 要求の指差し | 「ちょうだい」の気持ちで欲しいものを指す |
| 1歳〜1歳半 | 共感の指差し | 「見て見て!」と面白いものを大人と共有 |
| 1歳半〜 | 応答の指差し | 「ワンワンどれ?」に答えて指す |
1歳6か月健診で確認されるのは、この中でも「応答の指差し」です。
なぜ健診で重視されるの?
指差しは、言葉がまだ少ない時期の非言語的コミュニケーションを評価できるからです。
「大人」「子ども」「対象物」の三つが結びつく「三項関係」が成立しているかを見る重要なサインとされています。
指差しができない=発達障害、ではありません。健診当日の緊張やコンディションも大きく影響します。
健診で指差しができなかった方へ
健診でうまくできなかったとしても、大丈夫です。
「家ではできるのに…」という方も多いです。初めての場所、知らない人、緊張…大人だって本領発揮できないですよね。
これから絵本を通じて、自然に指差しを促していきましょう。「練習」ではなく「楽しい時間」として。
指差しを自然に促す絵本の選び方
絵本選びの4つのポイント
1. シンプルな絵:1ページに1〜3つの絵が描かれている
2. 身近なもの:動物、食べ物、乗り物など知っているものが登場する
3. 「これは何?」と聞きやすい構成:当てっこ遊びができる
4. 繰り返しパターン:同じやりとりを何度もできる
読み聞かせのコツ
- 大人が先に指差してお手本を見せる
- 「○○どこかな?」と一緒に探す遊び
- できたら「すごいね!」と褒める
- できなくても焦らない、楽しむことが一番
指差し絵本の効果的な使い方
| 方法 | 具体例 |
|---|---|
| 「これなあに?」と問いかける | 赤ちゃんの指差しに合わせて、物の名前を教える |
| 指差しを真似する | 親が先に指を指し「ワンワン、どこかな?」と促す |
| 写真の絵本を選ぶ | 実物の写真は物体認識と結びつきやすい |
| 感想を添える | 指さしたモノに「これすきだね」「赤いね」と特徴を伝える |
指差しはコミュニケーションの土台となる「共同注意」を発達させる重要なサインです。1歳半健診(1歳6か月健診)に向けた家庭での準備としても有効です。
指差しにおすすめの絵本4選
今回ご紹介する絵本は、多くの図書館で借りることができます。まずは図書館で借りて、お子様が気に入ったら購入を検討するのがおすすめです。
第1位:きんぎょがにげた(五味太郎 / 福音館書店)
画像出典:Amazon
指差し絵本の定番中の定番!金魚鉢から逃げた金魚を「どこ?」と探す構成が、自然と「あ!ここ!」と指差しを誘います。
読み方のコツ:「きんぎょさん、どこかな〜?」とゆっくり探す時間を作る。見つけたら「いたね!」と一緒に喜ぶ。
第2位:ゆびさし どこどこ(原ペコリ / 永岡書店)
画像出典:Amazon
発語のスペシャリスト監修の指差し特化絵本!0・1・2歳向けの「おしゃべり絵本」シリーズです。
園長先生も推薦!指差しが始まったらこの1冊として、多くの保育現場で活用されています。
第3位:すきなの どっち?(ポプラ社)
画像出典:Amazon
好きな方を自分で選ぶ「主体性」を育む写真絵本。実物の写真で物体認識と結びつきやすいのが特徴です。
姉妹編「すきなの どっち? たべもの」(ISBN:9784591175491)も一緒におすすめ!
第4位:あ、あ!(三浦太郎 / 偕成社)
画像出典:Amazon
赤ちゃんが「あ、あ!」と指さす瞬間を切り取った絵本。偕成社の人気シリーズで、指差しの「気持ち」に寄り添う内容です。
絵本タイムを楽しむ3つのステップ
ステップ1:まずは大人がお手本を見せる
「ワンワンいるね!」と指差しながら話しかけます。子どもが見ていなくてもOK、まずは「見せる」だけで大丈夫です。
ステップ2:一緒に探す遊びを楽しむ
「○○どこかな〜?」とゆっくり探します。見つかったら「いたね!」と喜んであげましょう。
ステップ3:子どものペースを待つ
焦らず、子どもが指差すのを待ちます。指差しが出たら「そう!○○だね!」と受け止めてあげてください。
できなくても責めない、楽しい時間にすることが一番大切です。
心配なときは相談を
以下のような様子が気になる場合は、専門家に相談すると安心です:
- 呼びかけにあまり振り向かない
- 目が合いにくい
- 人より物ばかり見ている
相談先
- かかりつけの小児科
- 保健センター
- 地域の子育て支援センター
- 発達外来
相談することは「心配しすぎ」ではなく、「お子さんを大切に思っている証拠」です。
まとめ:絵本で親子の時間を楽しもう
指差しは、子どもが世界と関わる大切な手段です。でも、「できるようにさせる」のではなく、「一緒に楽しむ」ことが何より大切。
健診の結果にとらわれすぎず、毎日の絵本タイムを楽しんでください。その時間こそが、お子さんの成長を一番支えてくれます。
図書館で借りてみよう
今回ご紹介した絵本は、多くの図書館で借りることができます。
絵本スマートでは、お住まいの地域の図書館での在架状況をまとめて確認できます。まずは図書館で借りて、お子様が気に入ったら購入するという方法がおすすめです。
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