信頼できる絵本選びの基準、絵本賞を知っていますか?
絵本選びに迷ったとき、「どれが本当に良い本なのか分からない……」と悩んだことはありませんか?
そんなとき、参考になるのが、専門家や機関によって選ばれた「絵本賞」です。絵本賞は、子どもの発達段階に適した内容や、教育的価値、芸術性など、多様な視点から厳選された絵本を紹介してくれます。
この記事では、国内の主要な絵本賞から国際賞まで、幼児向け絵本賞の概要と特徴を詳しくご紹介します。絵本選びの参考にしていただければと思います。
主な国内絵本賞
日本絵本賞
主催:日本児童図書出版協会
対象年齢:幼児~児童
選考基準・特徴:翻訳絵本を除く日本国内初版作品。美術性と物語性を重視し、優れた絵と文の調和を評価します。
日本絵本賞は、日本の絵本界で最も権威のある賞の一つです。毎年、美術性と物語性の両方を兼ね備えた優れた作品が選ばれ、多くの図書館や教育機関で選書の参考にされています。
産経児童出版文化賞 絵本賞
主催:産経新聞社、産経児童出版文化振興財団
対象年齢:主に幼児~低学年
選考基準・特徴:翻訳・海外作品も含む。テーマの普遍性や読み聞かせに適した表現を重視します。
産経児童出版文化賞は、翻訳作品も含めて幅広く評価するのが特徴です。読み聞かせに適した表現や、子どもが理解しやすいテーマを重視して選考されます。
赤ちゃん絵本賞
主催:NPO法人母子健康協会
対象年齢:0~2歳
選考基準・特徴:赤ちゃんの発達段階に合わせた安心・安全な素材と仕掛けを持つ絵本を顕彰します。
赤ちゃん絵本賞は、0~2歳という最も大切な時期に焦点を当てた賞です。素材の安全性や、赤ちゃんの発達段階に適した仕掛けなど、細かな点まで評価されます。
ほるぷ絵本賞
主催:ほるぷ出版
対象年齢:幼児~児童
選考基準・特徴:長年のロングセラー、ベストセラー作品を「子どもに読み継がれる絵本」として表彰します。
ほるぷ絵本賞は、時間の経過を経てもなお愛され続ける絵本を表彰する賞です。子どもたちに長く読み継がれる価値のある作品を選考の基準としています。
ブックスタート推薦絵本
主催:各自治体ブックスタート事業
対象年齢:0~3歳
選考基準・特徴:地域ごとに選定される、きっかけづくり絵本。読み聞かせの普及を目的とし、手に取りやすい低価格作品を推薦します。
ブックスタート推薦絵本は、地域によって選定される絵本です。読み聞かせの普及を目的としており、多くの家庭で手に取りやすい価格帯の作品が選ばれます。
主な国際絵本賞
ケイト・グリーナウェイ賞
主催:英国図書館協会
対象:すべての児童書(特に絵本)
特徴:翻訳作品も含む。挿絵の芸術性と表現技法の革新性を高く評価します。
ケイト・グリーナウェイ賞は、世界で最も権威のある絵本賞の一つです。挿絵の芸術性や表現技法の革新性を重視し、国際的な視点から優れた絵本を選考します。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞
主催:IBBY(国際児童図書評議会)
対象:児童文学全般
特徴:生涯業績に対する国際賞。絵本画家・作家の業績を総合的に顕彰します。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞は、「児童文学のノーベル賞」とも呼ばれる国際的な賞です。作家や画家の生涯にわたる業績を総合的に評価します。
IBBY国際優秀図書
主催:IBBY各国委員会
対象:児童文学全般
特徴:各国から選出。翻訳出版により国境を越えた優れた児童書を紹介します。
IBBY国際優秀図書は、各国から選出された優れた児童書を紹介する制度です。翻訳出版を通じて、国境を越えた優れた作品を子どもたちに届けます。
ボローニャ国際絵本原画展
主催:ボローニャ児童図書見本市
対象:絵本原画
特徴:オリジナル原画を展示。出版化前の作品も審査対象となります。
ボローニャ国際絵本原画展は、絵本の原画に焦点を当てた国際的な展示会です。出版化前の作品も審査対象となり、新しい才能の発掘にも貢献しています。
その他の注目賞・選定
NHK–Eテレ「おかあさんといっしょ」推薦絵本
主催・運営:NHK教育テレビ
概要:毎月番組内で紹介。読み聞かせ効果と子どもの反応を基準に選定されます。
NHKの「おかあさんといっしょ」で紹介される絵本は、実際の子どもたちの反応を重視して選定されます。テレビを通じて多くの家庭に届けられるため、人気の高い絵本が多く選ばれます。
MOE絵本屋さん大賞
主催・運営:乙一(企画)、全国絵本店協会
概要:書店員の投票で決定。現場の声が反映されやすい実用的な選定です。
MOE絵本屋さん大賞は、実際に絵本を販売している書店員の投票で決定される賞です。現場の声が反映されやすいため、実用的で人気の高い絵本が選ばれる傾向があります。
全国学校図書館協議会選定
主催・運営:全国学校図書館協議会
概要:幼稚園・保育所向けにも対応。教育的価値と児童の興味関心を重視します。
全国学校図書館協議会の選定は、教育機関での利用を想定した選定です。教育的価値と子どもたちの興味関心の両方を重視して選考されます。
朝日新聞 "絵本セレクション"
主催・運営:朝日新聞社
概要:専門家・記者による年末特集。話題性と話題の多様性を意識した推薦リストです。
朝日新聞の「絵本セレクション」は、専門家や記者による年末特集として毎年発表されます。話題性と多様性を意識した推薦リストとして、多くの読者に参考にされています。
絵本賞を活用した絵本選びのポイント
1. 子どもの年齢に合わせて選ぶ
絵本賞は、対象年齢が明確に設定されているものが多いです。お子様の年齢に合わせて、適切な賞の受賞作品を参考にしましょう。
2. 複数の賞を比較する
一つの賞だけでなく、複数の賞の受賞作品を比較することで、より幅広い視点から絵本を選ぶことができます。
3. 選考基準を理解する
各賞の選考基準を理解することで、その賞が重視する価値観や特徴を把握できます。
4. 図書館を活用する
受賞作品の多くは図書館で借りることができます。まずは図書館で借りて、お子様の反応を確認してから購入を検討するのも良い方法です。
専門家が選んだ絵本も参考に
絵本賞の受賞作品に加えて、専門家が厳選した絵本リストも参考にしてみてください。公益社団法人全国学校図書館協議会(SLA)が選定した「えほん50」では、3歳~小学校1・2年生までにおすすめの絵本を年齢層別にご紹介しています。
まとめ|信頼できる基準で絵本選びを
幼児向け絵本賞は、赤ちゃん向けから低学年向けまで幅広くカバーし、素材・仕掛けの安全性や芸術性・物語性、読み聞かせの普及など、多様な視点で選定されています。
国内外の賞を参考に、お子さまの発達段階や読み聞かせシーンに合った絵本を選ぶ際にご活用ください。絵本賞は、信頼できる絵本選びの基準として、親子の素晴らしい読書体験をサポートしてくれることでしょう。
絵本を通じて、お子様の心を豊かに育て、親子の絆を深める素晴らしい時間をお過ごしください。
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